【40代女性(双極性障害)2級】不支給決定後、審査請求、再審査請求の結果2級の認定
40代・女性(双極性障害)
●ご相談に来た時の状況
約15年前に、前夫の逮捕をきっかけにうつを発症。希死念慮あり自殺企図。
睡眠薬を常用するうちに依存状態が強くなる。
再婚、離婚、再再婚を経るうちに解離性障害、双極性障害を発症し入院。
退院後も日常生活における全てを娘と夫に依存している。
ご家族が心配して来所されました。
●当センターによるサポート
①通常請求
病歴が長く、且つ、通院した医療機関が多数でしたので、通院歴と、頻繁な入・通院歴を丁寧に聞き取りました。
15年前の初診の医療機関には、保存期間を超えていて、カルテがありませんでした。
次の医療機関には入院記録のみ残っていましたので、初診を証明することが出来ました。
3カ月後、審査会より追加の書類の提出を求められ、提出しました。
更に1カ月後、不支給が決定しました。
②審査請求
日常生活における支障の程度をもって、決定不服の申し立てをおこないました。
3カ月後、不支給が決定しました。
③再審査請求
2度の請求で「不支給」となった状況を開示請求しました。
審査会では「同人の日常生活状況の制限は一日7錠服用と言う睡眠剤の乱用が原因であり、双極性傷害のためではない」とされていたことが判明しました。
この事情を主治医に説明し、新たに診断書を書いていただきました。
「依存傾向はあるが依存症ではなく、そのため睡眠薬による器質性精神障害の症状と気分障がいの症状を総合的に判断し認定すべし」と、不服申し立てをおこないました。
●結果
粘り強い対応の結果、障害基礎年金2級が決定しました。
個人で申請された場合、審査請求や再審査請求が通る確率は非常に低いのが実情です。