【60代女性<網膜色素変性症>1級】額改定請求で一早く1級に

60代・女性(網膜色素変性症)2級受給中

女性:60代・主婦
傷病名:網膜色素変性症 2級受給
額改定:両網膜色素変性症 1級受給
決定した年金種類と等級:障害厚生年金1級
支給月から更新月までの支給総額:約700万円

●ご相談に来た時の状況

この方は当センターでH26.9.11「網膜色素変性症」で
障害厚生(事後重症請求) 2級を受給されていました。
令和4年1月に「眼の障害」の認定基準が変更になりました。
①視力の認定基準が変更になりました。
②視野の障害に新たに1級が加わりました。
受給中の方でも障害等級が上がる可能性が出ました。
当センターでは、障害等級が上がる可能性のあるお客様に「額改定請求」のお手続きをご案内したところ、ご相談のお電話をいただきました。
通常であれば、次回更新時に等級が変更される可能性があります。しかし、次回更新は3年以上先でしたので、3年分の年金の喪失を防止するために「額改定請求」を行いました。

●当センターによるサポート

今回の改正で新たに等級1級が増えました。
①視力の認定基準が下表のとおり変更になりました。

等級 障害の状態
1級 ・視力の良い方の視力が0.03以下
・視力の良い方の視力が0.04以下且つ他方の視力が手動弁以下
2級 ・視力の良い方の視力が0.07以下
・視力の良い方の視力が0.08以下且つ他方の視力が手動弁以下
3級 ・視力の良い方の視力が0.1以下

①視野の障害に新たに1級が加わり、認定基準も変わりました。
2-1.自動視野計(エスターマン)の認定基準が加わりました。

等級 障害の状態
1級 両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が20点以下
2級 両眼開放視認点数が70点以下かつ両眼中心視野視認点数が40点以下
3級 両眼開放視認点数が70点以下

2-2.ゴールドマンの認定基準

等級 障害の状態
1級 両眼のⅠ/4視標による周辺視野角度の和がそれぞれ80度以下かつⅠ/2視標による両眼中心視野角度が28度以下
2級 ・両眼のⅠ/4視標による周辺視野角度の和がそれぞれ80度以下かつⅠ/2視標による両眼中心視野角度が56度以下のもの
・求心性視野狭窄又は輪状暗点があるものについて、Ⅰ/2の視標で両眼の視野がそれぞれ5度以内におさまるもの ※ 改正前の基準の範囲を改正後もカバーできるよう存置した基準
3級 両眼のⅠ/4視標による周辺視野角度の和がそれぞれ80度以下のもの

●結果

提出後2ヵ月弱で障害基礎年金1級が決定しました。