【40代女性(統合失調症1級】20歳前発症、通院歴15年以上、転院歴多数
女性:40代・無職
傷病名:統合失調症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金1級
支給月から更新月までの支給総額:約220万円
●ご相談に来た時の状況
40代女性の方のご家族からのご相談でした。
高校生の時、担任の先生から「娘さんが授業中突然突飛な行動を取っている」と
保護者に連絡があり、精神科に通院を始めた。
保健室登校で高校を卒業した。
高校失業後、就職したが、周囲とのコミュニケーションがとれず、間もなく退職。
妄想が出現するなど、症状が次第に悪化し、いくつかの精神科に通院したが、
病状に改善は見られなかった。
3年前、ご両親が障害年金を申請したが、「不支給」となった。
諦めきれず、ご両親が当センターにご相談にみえました。
●当センターによるサポート
3年前にご両親が申請され、不支給となった理由を調査しました。
「初診日が証明できていない」「障害の状態が診断書に反映されていない」ことが、大きな理由と推察されました。
ます、発症された頃から、現在に至るまでの通院の履歴の整理を行いました。
ご本人からの聞き取りができないので、ご家族から入念に聞き取りしました。
通院された病院数が多く、整理には時間がかかりました。
その整理の過程で、ご家族も新たに思い出されることが多く、その中には、重要なポイントがいくつもありました。
一つ一つ医療機関や学校などをあたり、証明できる記録を追いかけました。
途中で、阪神淡路大震災もありましたので、資料が散逸していましたが、何とか証明できる資料を入手できました。
次に、障害の内容を整理しました。
ご家族だからこそ「当たり前に手助けしている」ことが、実は日常生活における支障であることが多くあります。(例えば、銀行の振り込みなどは、ご両親が代行されていました。)
主治医には、病歴、日常生活における支障などが断片的にしか伝わっていない状況でした。
当センターで整理し、主治医にお伝えすることで、適切な診断書を書いて頂けました。
□結果
提出後3ヵ月で障害基礎年金1級が決定しました。