【30代男性(双極性感情障害)2級】7年以上、通院していない

男性:30代・在宅アルバイト(Webデータ編集関連)
傷病名:双極性感情障害
決定した年金種類と等級:障害厚生年金(事後重症)2級
支給月から更新月までの支給総額:約160万円

●ご相談に来た時の状況

当初は自分で申請を考えていた。
街角の年金相談や市役所で相談すると、「障害年金は難しい」と言われた。
理由は・・

  1. 初診は10年以上前で何度か転院している。
  2. 7年以上通院していない時期があった。
  3. それで、専門家に相談した方がよいと思い、来所されました。

●弊センターによるサポート

弊センターでは「10年前が初診と認められれば、 厚生年金にになること」に着目しました。
厚生年金は大きく3点がお得なのです。
①3級がある。
②比例報酬分(厚生年金の加入期間、標準報酬額で一人一人異なります)が上乗せされる。
③配偶者加算(年223,800)がある。

初診が厚生年金と認められるためには2つのことが重要になります。
【①受信状況等証明書の入手】
医療機関をあたり、10年前の初診の病院にはカルテはありませんでしたが、レセプトデータが残っていましたので「初診日」が確定できました。
【②通院しなかった6年間の説明】
障害年金には「社会的治癒」という考え方があります。
社会的治癒とはいったん症状が軽快したあとに以前と同じ疾患が再び生じても、社会生活を行うのに問題なく過ごせていた期間が一定以上(おおむね5年以上)あれば、治癒したと見なし、再発した後の症状は別だとする考え方のことです。
今回の相談者様の場合、7年間の通院していない時期があり、これに「社会的治癒」が適用されると、新しく通院を開始した時期(国民年金)が初診日となります。

通院されなかった時期の理由をお聞きすると、「”軽躁”の状態が長く、うつ病が治ったと感じていた」とのことでした。これらの経緯を「病歴・就労状況等申立書」に記載しました。

●結果

通院しなかった理由が認められ、10年前(厚生年金)を初診日として認められました。

提出後2ヶ月で障害厚生年金2級の受給が決定しました。
ご本人からは、「自身で申請していたら、この結果は得られなかったと思う」と、感謝のお言葉を頂きました。