【40代女性(知的障害・うつ病)2級】初診日に関する第三者申立書にて申請
40代・女性(知的障害・うつ病)
●ご相談に来た時の状況
幼少期より、知的障害の兆候が見られ、小学校低学年の時に教師からこども家庭センター(児童相談所)に相談するようにアドバイスされた。
しかし、家庭では虐待されている状態で、医療機関の受診ができなかった。
中学生になって、いじめ、家族からの虐待からのストレスで情緒不安定になり、友人の協力で、心療内科を受診。うつ病・睡眠障害と診断された。高校卒業まで友人たちの協力で通院を続けた。
高校卒業後、同棲。本格的に心療内科への通院治療を開始した。知的障害の障害受容ができず検査を拒否していた。
いったん就職したが、ミスも多く、抑うつ状態で出勤困難となり、解雇された。
その後、引き籠りの状態だったが、夫の協力で生活していた。抑うつの状態は続いていた。
40代後半になって、やっと知的障害を受容できるようになり、検査を受け、療育手帳(B-1)を取得。
今後が不安になり、ご夫婦で当センターにご相談に来られました。
●当センターによるサポート
30年以上前の初診日は確定ができませんでした。カルテの保存期間を過ぎており、受診状況等証明書を取得することも苦可能でした。
また、家庭環境に問題があり、医療機関の受診に保護者の同行がなかったため、実家に診察券や領収書などの受診を証明する書類も存在しませんでした。
そのため、ご友人のご協力を仰ぎ、「初診日に関する第三者の申立書」を作成してもらい、20歳前の発症を証明することができました。
●結果
提出後4カ月で障害基礎年金2級が決定しました。