【30代男性(右手関節切断)3級】勤務中の事故

30代・男性(右手関節切断)

●ご相談に来た時の状況

2年程前、勤務していた製造工場で作業中に右手関節切断。
緊急再接着術、断端形成術を受けるも手指運動は改善しなかった。
字を書くこと、箸を持つこともできず、右上肢全ての指の機能全廃とされ、障害者手帳3級が交付された。
その後退職。労災の障害補償年金7級の受給権を得た。

●当センターによるサポート

切断された右手は複数回の手術を経て接合され、くすり指、小指は可動するので、3級相当と判断しました。
しかし、事故当時はアルバイトだったので、障害基礎年金請求の道しかなく、それでは障害年金は支給されないことになります。
そこで、勤務していた会社と「厚生年金加入に関して」交渉することになりました。
勤務状況等を確認するにと、アルバイトで3ヶ月以上の勤務経過しており、その職場では通常正規雇用となり、社会保険付保されていた筈であることが判明しました。
当方より会社側に厚年加入時期の訂正をお願いするとともに手続き方法を調べて連絡。
差額保険料負担も含め会社側が了解し手続きを行いってくれることになりました。
厚年加入期間中の事故として請求できました。

●結果

障害厚生年金3級が決定しました。
障害基礎年金として請求していたら不支給となっていたと思われます。
手数を惜しまず厚年加入時期の訂正を勤務先事業所に申し入れ手続きを行って頂けたことが、大きな要因です。
それが可能となったのはご本人が会社との間にしっかりとした信頼関係を築いけていたことだと思います。