【40代女性(広汎性発達障害/知的障害)2級】出生~現在の経緯を丁寧に聴取

40代・女性・無職(広汎性発達障害・軽度知的障害)

女性・40代・無職

女性・40代・無職
傷病名:広汎性発達障害・軽度知的障害(B2)
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの支給総額:約188万円

●ご相談に来た時の状況

幼少期から家族も含め、周りとのコミュニケーションがうまくとれず、孤立した存在だった。
中学・高校では授業について行けず、保健室登校の状態。
高校を卒業して就職したが長く続かず1週間で辞めた。その後も同じ様な結果になった。
やがて1日家に閉じこもるようになり自傷行為も行った。
通院中の医師からは発達障害・軽度知的障害及びてんかんの診断を受けていた。
通院をしながら、同居している家族の負担を少しでも軽くしようと思い、当センターに相談に来られました。

●弊センターによるサポート

幼少期からのご病気なので幼稚園、小・中・高・学校時代の聞き取りを綿密に行いました。卒業後は、自傷行為や警察沙汰等もありました。
初診は療育手帳で証明できました。
しかし、療育手帳B2(軽度知的障害:概ねIQ51~70未満)では、障害年金の支給は大変に厳しいのです。
アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)において、軽度知的障害は「暗算やおつりの計算といった金銭管理、抽象的な思考や文章の読み書き、計画を立てること、優先順位をつけることなどが苦手である場合がある。言葉の使い方やコミュニケーションにおいて、同年代のほかの人より未熟な点が見られることもある。身の回りのことを行うことに支障はないことが多く、家事や子育て、金銭管理、健康管理上や法的な決断は、支援があればうまくできることが多い。」とされているからです。
 
しかし、ご相談者は、「発達障害も併発されており、不適応行動も多い」点を詳細に病歴・就労状況申立書に記述しました。また医師からのご本人へのアドバイスなど具体的な記述を心がけました。医師からも、ご理解を頂き、詳細な診断書を頂きことができました。

●結果

提出後3カ月で障害基礎年金2級が決定しました。