障害基礎年金の1000人打ち切り!の原因
◆昨日のご相談事例(一部)◆
・パニック障害
・不安神経症
・膠原病
・うつ病
雨ですね。
昨日、「障害基礎年金の1000人打ち切り」という
衝撃的なニュースをお知らせいたしました。
「今回の支給停止の対象者は、20歳前からの障害を抱えている方」です。
私見ですが、対象者の傷病の一つに
「1型糖尿病」があると思います。
といいますのは、
2016年6月1日「1型糖尿病の認定基準」が大きく変わったためです。
この変更で、「障害認定基準に満たない」とされたのではないかと、
考えています。
この時に、以前は「血糖値・ヘモグロビンHbA1c」が数値的な判断基準でしたが、
これが『血清Cペプチド値が0.3ng/mL未満』と
大きく変わりました。
2016年6月1日の大きな変更は、具体的には、
以下の1~3のすべてに該当する状態であれば、
厚生障害年金の3級に該当するとしています。
1.検査日より前に、90日以上継続して
必要なインスリン治療を行っていること
2.<1型糖尿病の場合>
内因性のインスリン分泌が枯渇している状態で、
空腹時または随時の『血清Cペプチド値が0.3ng/mL未満』を示すもの
3.一般状態区分表のイまたはウに該当すること
区分 | 一般状態 |
---|---|
イ | 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの 例えば、軽い家事、事務など |
ウ | 歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、 軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの |
エ | 身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、 日中の50%以上は就床してイおり、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの |
オ | 身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、 活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの |
注記があり、
「症状、検査成績と具体的な日常生活状況などによっては、さらに上位等級に認定されます。
なお、障害等級は、障害厚生年金では1~3級、障害基礎年金では1~2級があります。」
とされています。
20歳前に初診のある方は、「国民基礎年金」ですから、2級以上に認定されないと、
障害年金は受給できないのです。
その他、基準が改定されたものは下記のとおりです。
〇2015年6月1日
音声又は言語機能の障害
腎疾患による障害
排せつ機能の障害
聴覚の障害
〇2017年12月1日
血液・造血器疾患
更新の際にはご注意ください。
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